白衣の天使は飛んでいく

31歳無職、時々看護師。

【前編】看護師が円満に退職をする方法!まずは敵(師長)を知るべし。

以前のブログに「退職するなら円満に。」と書きましたが、看護師(特に中堅)が勤めている病院を退職するには想像以上に時間がかかりストレスが溜まるもの。でもしっかり準備を立てれば、お互いが気持ちよく退職することも可能なのです。長くなってしまったので2 記事に別けて解説していきます。

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*この記事の内容は私自身の経験と友達同期同僚の話を基にしています。(20代又は卒10年未満の看護師です。)


簡単に退職出来ない理由

「仕事を辞めたい。」と思ったことがない人はいないでしょう。同期と会えば、合言葉は「仕事辞めたい。」、止まらない愚痴。でもだからといって全員が実際に退職をする訳ではありません。

ここでいう「仕事辞めたい。」は…

「疲れた。」

「休み欲しい。」

「私達頑張ってる。」

これらの意訳と言っても過言ではありません。

*本当に頑張ってるし、私も昔は頑張ってた。

 一方で本当に退職を決意する人もいます。

仕事を辞めるということは一大決心です。ですが単純に退職の意思を伝えたところで、相手(師長陣)は引き止めるために様々な方法を使ってくるでしょう。

 ・聞かなかったことにする。

・情に訴えかける。

・異動の提案をしてくる。

・長期休暇の取得を提案してくる。

これらは引き止めるための常套手段です。

今現場で働いていてる看護師さんが一番分かっている思いますが、どこも看護体制のギリギリの人員で病棟を回しています。私は臨床を離れてかなり時間が経ってしまいましたが、元同僚の話を聞くと「以前よりも大変になっているな…。」という印象を受けます。

看護師(臨床で働く)は、患者の入院生活を支え退院まで見届けることが仕事です。昼夜を問わないこの仕事は人手がないと成り立ちません。そのため、人員の確保は最重要課題なのです。

女性の割合が高い看護師ですが、更に急性期病院のほとんどは結婚や妊娠出産などのライフスタイルの変化の影響を一番受けやすい20~30代の女性で構成されています。

職員が妊娠したら産休を取得させることは義務です。同時に複数人が産休育休中ということもあるため、出来る限り看護師の数をキープしておきたいという気持ちも分からなくはありません。

「誰かが辞めたらしわ寄せが自分の所にくるから、出来たら誰にも辞めて欲しくない。」

管理職でない現場スタッフであっても、このように思っているでしょう。

私は働いていた時にスタッフが退職すると聞かされると、「そうか…。大変になるな…。」と心の中でため息をついていました。

だから、どんなに退職の意思が固くても、「一人でも欠けられたら困る!」と師長も何とかして退職を阻止したいと考えるのも頷けます。

問題を起こしでもしない限り、誰に対しても多少の引き止め行為は行われます。その中でも”割とすんなり受け入れられる人”と”そうでない人”がいます。

退職理由と経験年数(勤続年数)

この違いが退職まで円滑に進むか、そうでないかを決めます。

 

【退職理由】

 認められやすい退職理由というのは、介護の問題や夫が転勤について引っ越すなど、家族のことが理由になる場合が多いです。「家族が…。」と言われると、相手も強気に出ることは出来ません。

・仕事や辞めて他にしたいことがある。

・職場環境が合わない。

・他の病院で特定の分野で働きたい。

・結婚、妊娠した。

こういった、個人的な希望や願望が退職理由の場合は(結婚、妊娠は個人だけのの問題ではないが。)強く引き止められる確率が高めです。

なぜかというと、譲歩すれば退職希望者が考え直す余地があること、または退職の意思が固くても退職日を遅らせることが可能な場合があるからです。このことを見越して色々な提案をしてくることを念頭におかなくてはいけません。

 

【経験年数(勤続年数)】

経験年数が増えれば引き止めは強くなります。経験年数と勤続年数によっても差があり、同じ経験年数でも勤続年数が多い方が重要視されるでしょう。

既卒入職か新卒入職かの違いは大きいです。

 新人教育がしっかりしている所なら、一人の看護師を教育するのに時間も労力もかかっているし、それは病院に貢献してくれる看護師を育てるための投資の様なものです。同じ卒4でも新卒時に入職して勤続4年の看護師と既卒入職で勤続1年の看護師であれば、前者の方が強く引き止められるでしょう。

中堅世代になると病棟では中心的な役割を任されることが増え、役職候補として期待される人達も出てきます。更にこの頃になると同期がすでに退職していることも多くなり、残された者へのプレッシャーは大きくなります。 

 卒1~3年の場合は、

本人の為に引き止めることも多いです。

 さっき言った通り新卒入職と既卒入職の間にはどうしても違いがあります。新人教育は新年度の入職者向けに作られているし、既卒入職組には即戦力となる看護師が来てほしいと思うのが正直な所です。

まだ未熟な段階で教育の枠から出てしまうと後に本人が困ることになります。私は個人的に少なくとも同期で行う合同研修がある期間は退職することをおすすめしません。(私の病院は卒3まであった。)

 

退職を難しくする根本的な問題は慢性的な人手不足にあります。

更にあなたが優秀な人物であればあるだけ、退職までに苦労が伴います。

 

師長さんは敵か味方か

一番最初に退職の意思を告げる直属の師長さん。

どの師長さんも退職を阻止したい立場の人に違いありませんが、その師長さんの性格によって退職までの道のりの困難さは大きく変わります。

私の退職当時の師長さんは本当にいい人でしたが、全ての師長さんがそうとは限りません。病棟を引っ掻き回すと悪名高い師長さんもいるでしょう。*実際に知ってる。

運悪くそんな師長さんい当たってしまったら、残念ですが諦めるしかありません。というか師長さんの存在が辞めたい理由になる場合もあるし、その場合は辞めましょう。そんな職場は円満に退職する必要はありません。

もしも、後ろ髪を引かれるほどいい師長さんだったら円満に退職する方法を選択しましょう。師長さんも理解してくれるはずです。

 

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退職までの期間

希望を伝えてから実際に退職するまでの期間は個人差が大きいです。この期間は単に早く伝えたから長くなるというだけではなく、退職理由も関係してきます。

以下、私と同期が退職までにかかった期間。

私(卒6、勤続6年)…10か月

とても長いと感じると思うが異動の話が出てたので退職の希望があることを早めに伝えざるを得なかった。希望通りの時期に退職。

 

同期①(卒2、勤続2年)…3か月

地方出身の同期。新年度から実家に帰って転職希望のため年明けの師長に退職の意思を伝える。3月中旬まで勤務し退職。

 

同期②(卒7、勤務7年)…半年以上

この同期は退職ではなく、勤務日数を減らし非常勤として働くことを希望していた。人員配置の問題から中々認められず、半年後にやっと非常勤になる。

 

同期③(卒7、勤務7年)…9か月以上

 結婚を機に退職の意思を告げる(妊娠なし、新居は通勤圏)。進展がないまま3か月経過し、なかったことにされる。再度退職の希望を伝えて、そこから半年し退職。

 

 4人の退職までの経過をみて分かるように、時期的はリミットがない退職希望は後回しにされがちです。師長と話す時に同期②と同期③はいつまでにという具体的時期を伝えなかったそうです。

具体的な退職時期がない場合、「今はちょっと…。」と現段階では退職することが難しいことを示唆するだけで、退職希望者が一旦は納得して引いてくれることが多いです。しかしそこで納得したが最後、話はそこから進みません。そこまで退職の意思が強くないと捉えられるし、一度でも納得してしまったら相手は同じ方法を使ってくるでしょう。

 少なくとも強く出ない穏やかな子は「退職しないけど、辞めさせてくれない。」と嘆きつつも、勤務拒否をしたりはしません。それを分かった上で相手を見てやっているのです。

看護師の退職は言ったもん勝ちな側面があります。

誰かが辞めれば欠員の状態で仕事をして、人員補充されるまで何とか耐えるしかありません。余裕をもった人員配置は起こりえないので、待っていたらいつまで経っても退職出来ません。

本当に辞めたいなら、少し打算的に退職計画を立てるべきです。

 

【後編】では退職までの具体的なステップをお話しします。