白衣の天使は飛んでいく

31歳無職、時々看護師。

貴重な経験になるかも?バルセロナでワーホリ中なのに外出禁止生活。

3月15日、新型コロナウイルス対策でスペイン全土で外出禁止命令が発表されてから今日で9日目になりました。不要不急の外出以外は禁止とされており、ワーホリ中なのに毎日家の中で過ごしています。

 

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               出典:EL PAÍS  https://elpais.com/

 

 上の画像はスペインでメジャーな新聞【EL PAÍS】のオンライン版です。画像は途中で切れていますが、一面が新型コロナウイルスに関連する記事のみとなっています。

一番大きな見出しは、「スペインは500人以上の死亡者が1日であり、新型コロナウイルスの感染者は4万人になろうとしている」と書いてあります。

 

2020年3月24日現在、スペイン国内の新型コロナウイルスの感染者は以下の通りです。

患者総数…………39,673人

死亡者数…………2,696人

回復者数…………3,794人

緊急事態宣言が出される前、マドリード州、フランスの国境に近いバスク州ナバラ州での感染者が多く、スペイン国内でもいち早く休校処置がとられていました。バルセロナのあるカタルーニャ州は感染者は少なく、緊急事態宣言が出される当日の昼間も通常通りにBARでの食事を楽しむ人の姿が街にありましたが、人口が多いこともあって、現在カタルーニャ州の感染者数は7800人を超え、マドリードに次ぐ感染者数となっています。

 

 外出禁止命令中のバルセロナ

 スペイン全土では全ての不要不急の外出が制限されています。不要に外出をして警察や軍の注意に従わないは罰金・逮捕される案件も多数発生しているようです。

実際は”外出禁止”というよりは移動の制限とされており、以下については認められています。

・食料、医薬品等、必需品の購入のための移動

・職場に行くための移動

医療機関への受診の為の移動

 ・自宅に帰るための移動

・高齢者、障がい者等の介護の対応のための移動

・金融機関への移動

・その他の不可欠な理由による移動(犬の散歩はここに含まれる)

 参照:在スペイン日本大使館HP

 

私はこの10日間の内に外出したのは2回。

ごみ捨てに行った時と、昨日食料品の買い物に行った時のみです。歩いている人はポツポツといて”まるでゴーストタウン”といった感じではありませんでした。

お店はスーパーや薬局以外は基本閉まっていますが、八百屋さんやパン屋さん、小さい商店は開いている所もありました。

本数は少なくなっていますが、バスやメトロも動いているし、利用している人の姿も見かけました。バルセロナでは公共交通機関が主となる移動手段なので運行が継続されていることはとても有難いことです。バスは運転手の感染予防のために、運転席に近づけないように対策が施されています。

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テープで通行を禁止している。

 

10日ぶりにスーパーに買い出しへ

私の住んでいる場所は高齢者や小さい子供がいる家族が多く住むローカルなエリアで、近くにスーパーがいくつもあるので普段から生活しやすいと思っていたのですが、今回改めて感じました。

なるべく買い物をしないで済むように一度の買い物で1週間分くらいの食材を購入するとなると、いくら一人分といっても結構な量になるので家から徒歩で5分の距離にスーパーがあるのはとても助かります。

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間隔をあけてスーパーの開店を待つ人々

 上の写真は家から一番近いスーパー【Bonpreu】カタルーニャ州内の資本のスーパーでカタルーニャ語で表記されている商品ばかりです。

15時~16時の間に休憩時間があり、到着したのが16時5分前くらい。私の前には5人待っている人がいて、10名ほどあとから来ました。れぞれ自然と1mくらい間隔をあけて列ができていました。

私は休業時間があることを知らずにたまたま開業直前に来たのですが、前にいた白髪の女性知らなかったようでした。前に並んでいた女性と「開店してもお店の中に入るのは少しずつよ、今はそれが習慣になったのと話をしていて、悲しい習慣だけどこの生活に順応してきているんだなあと感じました。

開店しても順番に一人ずつ入店し、入口で立ってる定員さんに手袋をつけているかチェックされます。もし手袋がない場合はビニール袋をくれるのでそれを両手にはめて買い物をすることになります。

 

外出禁止令が発表される直前に買い物に来たときは色々と品薄になっていましたが、物流は戻ってきているようでした。

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前回は全くなかったパスタとトイレットペーパーはたくさんある。

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前回はコーヒーもなかったけど、今回はたくさん。食パンは相変わらずない。

 トイレットペーパーは写真に写っていない所にもまだありました。食パンはなかったけど、ドーナツやクロワッサンなどの甘いパンはありました。

その他、お肉や野菜、ツナ缶トマト缶などの保存食もいつも通りでした。いつも買っている種類のヨーグルトやポテトチップスがなかったりしましたが、平常時でも何か品切れしていることは割とあるので問題ありません。

唯一いつもと違うなと思ったものがワイン。

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いつもは棚いっぱいのワインがスカスカ。

ビールはまだ結構あったのでやっぱりスペイン人はワインが好きなようです。お酒は生活必需品ではないため、流通の優先度としては低いものと思われます。嗜好品はなくても困らないけど、外出禁止生活に潤いを与えるという意味ではとても重要です。

正直に言って、この外出禁止令が出る前は「スペイン人素直に従うのかな。」「スーパーちゃんと開店してくれるんだろうか。」と疑問に思っていたのですが、想像以上にスペイン人は落ち着いていて逆にびっくりです。 

毎日20時になると、家の外からは拍手や歓声が聞こえてきます。

過酷な現場で働く医療従事者に感謝を伝えるために、自宅から拍手とエールを送っているそうです。私の家の近くに医療機関はないため実際に届くわけではありません。この動きは一つの病院の前から始まり、今はスペイン全土に広がっているそうです。

外出禁止命令に背いて逮捕者まで出ていることも事実ですが、「何とかこの危機を乗り切ろう」という意思を感じる場面の方が多いです。今の所はあと3週間の外出禁止令ですが、その先は誰にもわかりません。 

「せっかくのワーホリ中なのに…。」と言われますが、自分に出来ることを見つけてなんとか乗り切ろうと思います。