白衣の天使は飛んでいく

31歳無職、時々看護師。

看護師と感染症。単発派遣看護師は感染源になるリスクもある。

新型コロナウイルスによる自粛で、人と合うことを極力控える様にしている人も多いと思います。看護師は普段から感染症を仕事中に移されるリスクを持っていますが、看護師と感染症についてよく考えてみました。 

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 看護師と感染症

インフルエンザなど季節性の感染症

結核

B型、C型肝炎

看護師をしていると、患者さんと関わることで感染症(飛沫感染、空気感染、血液感染含め)をもらってしまう可能性があります。

私は急性期病棟で働いていた5年半の間に幸いにもインフルエンザにも罹ることはありませんでしたが、同僚の中には結核に感染し半年間抗結核薬を内服した看護師もいるし、針刺し事故が原因でB型肝炎になった先輩もいます。

「感染対策が不十分だった。」という訳ではなく、普段仕事中にどんなに気を付けていても感染症にかかる時はかかってしまうものです。

仕事中にかかったものは労災として認められます。

 毎日働いていると忘れがちですが、最悪の場合は命に係わるような病気になるリスクのある仕事をしていることを思い出しました。

 

新型コロナウイルスの感染

新型コロナウイルスの出現により、看護師という仕事のリスクをより強く感じました。

私は今は看護師をしていないし、滞在しているスペインは外出規制がきつく2か月以上ほぼ家だけで過ごしているため感染の可能性はとても低いです。

だけど医療現場で働く人は内心恐怖を感じているだろうなと思います。

少し前の情報ですが、スペインでは4万人以上の医療従事者が新型コロナウイルスに感染したとの発表がありました。

2020年5月6日の記事です。

www.niusdiario.es

 この記事によると…2020年5月6日現在。

スペイン国内の医療従事者

・4万4758人の新型コロナウイルスに感染。

・ほとんどが女性。10%は入院。

・重症化や死亡率は男性の方が高い。

・50~69歳の35人が死亡。

2020年5月6日の時点でスペイン国内の新型コロナウイルス感染者は22万335人。*在バルセロナ日本領事館からの情報。

 スペイン国内の患者数の約20%が医療従事者というのはかなりの確率ですよね。

感染した医療従事者の内の65%が病院で新型コロナ患者と接触したことによって感染してた院内感染です。

スペインでは3月上旬から爆発的に感染者数が増えたことで、感染予防具が早くから不足していました。十分なマスクやガウンもない中で呼吸器症状のある感染患者のケアに当たれば自分も感染してしまうことは簡単に想像出来ます。

スペインの場合は無症状感染者からの院内感染を防ぐために、医療従事者に感染者が出た場合は同僚は無症状であっても検査をするそうです。

 そのため、約4万5000人の感染者の内に無症状の感染者も多く含まれているそうですが、 感染者は症状がなくても自宅隔離をしなくてはいけないので医療従事者からこれだけの感染者がでたら医療崩壊してもおかしくはありませんよね…。

2020年5月28日現在は、流石に新型コロナウイルスの流行の始まりから2か月以上経過し医療物資も補給され、厳しいロックダウンによりそもそも人との接触が制限されていたので新規感染者の数も減ってきました。それでもまだ1日で100~200人の新規感染者が出ています。 

私が以前勤めていた病院は1病棟が新型コロナウイルス患者専用の病棟になっているそうです。ただ入院患者数は少なく、職員の方が多い状況の時も多いそう。

重症化した患者が複数入院できるような大きな病院は未だに忙しい状況が続いていると思いますが、日本の感染者数の増加の仕方をみるとうまく抑えられているなと感心してしまいます。

 

 単発派遣はどうなる?

 単発派遣は毎日違う派遣先に行く事も普通です。

私は今は単発の仕事をしていないので現状がどうなっているかは分かりませんが、単発派遣に関しては慎重にならざるを得ないと思います。

看護師自身も派遣された先で感染する可能性がありますが、より懸念されるのは単発看護師から感染が広がることではないかと思います。

人との接触を極力控える今、有料老人ホームは家族の面会をお断りする所もあります。入所している方達は基本的には外に出ないで生活しますから、もし利用者さんが新型コロナウイルスに感染したとしたら間違いなく職員が感染源でしょう。

このようなことを防ぐために職員が外食や不要な外出をすることを禁止する職場もありますが、単発派遣看護師に規制はありません。

緊急事態宣言下で出歩く人は多くないと思いますが、一つの職場のみで働く人と単発で色んな就業先に行く派遣看護師を比べるとやっぱり派遣看護師の方がリスクが高いと思います。

因みに、私が単発の仕事でお世話になる派遣会社は感染対策特設ページが出来ていました。求人の数は去年と今頃と比べて極端に減った感じがしないので、派遣先は感染のリスクがあるとしても単発派遣の看護師に頼らざるを得ない状況なことに変わりはないようです。

  

単発看護師の本音

平常時でも単発の仕事でたくさんの人と接触する派遣看護師は、インフルエンザ流行時などはナーバスになります。

 というのも、感染症で仕事に行けなくなった場合はその分だけ給料が減ってしまうからです。

さらに、インフルエンザの場合は発症が突然なので前日や当日に急に具合が悪くなって単発の仕事をキャンセルすると、今後の単発派遣の仕事にも支障が出る可能性があります。単発派遣のみで生計を立てている派遣看護師にとっては死活問題です。

メインで働く所が他にあるような看護師であっても、本職の方を休まなくてはいけなくなります。有給を使えれば金銭的なダメージはありませんが、職場の人に迷惑が掛かるので誰でも病気にはなりたくないものです。

インフルエンザの場合、予防接種をしていても毎年かかる人と、感染者と濃厚接触していてもかからない人といるので前者の人は極力感染者のいる派遣先は避けたいですよね。

通常、インフルエンザ等の感染症が流行している時期は就業先リストの備考欄に”施設内で流行がある”と記載されている場合がほとんどで、避けて派遣先を選ぶことも出来るので安心なのですが、稀に記載がなく当日行って知るといった場合もあります。

昨年の冬に単発派遣をメインでしていた時、当日に派遣先についてからインフルエンザ感染者が複数人いるから注意をするように職員さんから聞かされました。私は「もう出勤してしまったしな。」と思い1日勤務しましたが、他の派遣看護師さんはお昼休みに派遣会社に連絡して午後からの仕事はキャンセルして帰宅していたので、どうしても働きたくない場合は当日にキャンセルすることも可能だと思います。 

インフルエンザと新型コロナウイルスを一緒に考えることは今の所出来ません。

ですが、今回の様な”誰にとっても初めての非常事態”であっても、個人の意識や行動の結果によって感染症にかかる可能性に差が出ることに変わりはないと思います。

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実は今日オランダ人の友達から2か月振ぶりに連絡がきて、「コロナになって今は自宅隔離している。」と言われました。彼女は看護師をしていて、最後に話した時も務めている病院にコロナ患者が増えてきたと話していました。今の所は症状が出ていないようでひとまず安心ですが、身近な人で初めての感染者だったのでとてもびっくりしました。

 緊急事態宣言やロックダウンが解除されて徐々に日常に戻りつつありますが、今こそ更に気を付けてなくてはいけないなと思いました。

 皆さんも気を付けてお過ごし下さい。