白衣の天使は飛んでいく

31歳無職、時々看護師。

看護師ブランクが1年間あっても、全然問題ありません!!

「ブランクがあると看護技術が落ちてしまうかも…。」「再就職に支障がでないか…。」と心配になりませんか?私は初めて仕事を辞める時、とても心配になりました。

f:id:sachikofeliz:20200605194941j:plain

 ブランクって?

ブランクとは仕事についていない空白期間の事を指しますが、特定の分野から違う分野に移り、また戻ってきた場合にも同様にブランク期間となります。

看護師で言うと、急性期の病院で働く希望がある場合はクリニックや高齢者施設で働いている期間もブランクと考えられます。

 一般的に3か月以内の空白期間は転職活動の期間と考えられ問題はないとされていますが、病気や介護等の正当な理由がない場合は3か月以上の空白期間は良く思われません。

看護師の場合も変わりないと思いますが、まじめに就活をすれば比較的簡単に仕事は見つかってしまうので、敢えて就活しないで少しお休みの期間を取る人も多いと思います。

 

ブランクが怖い!

退職経験がない看護師、又はブランク期間を持ったことがない看護師にとって「ブランク期間に仕事忘れない?」ということは悩みの種になります。

私は退職後の仕事のブランクについてとても不安に思いました。

当時はカナダでのワーキングホリデーや世界一周バックパッカー旅行に興味があって、少なくとも2年は日本を離れることになると思っていたからです。

一年以上のブランクはとても大きいです。

同じ職場に戻ったとしても、新しい薬剤やマニュアルの改訂、一緒に働くスタッフにも少なからず変化があるでしょう。

これは経験年数に関わらず不安を感じることだと思います。

私は退職を考え始めたのは卒3の頃でしたが、着々と貯金や準備を重ねて実際に退職した時は卒6となっていました。その頃にはすでに十分に経験を重ねた看護師となっていましたがやっぱりブランクに対する不安を感じたし、この不安は仕事に戻るまで消えませんでした。

 

退職から仕事に戻るまでの話

私は2016年の年末に新卒から務めた病院を退職し、ワーキングホリデーをするためにカナダに渡りました。途中で気が変わって他にやりたいことが出来てたので当初の予定よりもだいぶ早く帰国することになったため、ブランク期間は約1年

 この間に単発派遣のバイトは何度か行っていたので「有料老人ホームなどで勤務するのは問題なさそうだな。」とは思っていましたが、当時の希望は臨床の急性期に戻ること。

更にわがままなことに、その時の帰国は”出稼ぎ”的な側面が強く、看護師に戻るというよりもお金を稼ぐため一定期間働くことを目的としていました。そのため希望する就業期間は約10か月程度、それ以上働くつもりはありませんでした。

1年のブランク明けの看護師が10か月だけ働く。

 「この条件で雇ってくれる病院はあるのか。」

「仕事が出来なくといじめられないか…。」

 など不安に思いました。

 都市応援ナースなどで数か月単位で募集している求人はありますが、そういった求人は即戦力を求めています。ブランクのせいでお断りされることはないですが、やはり雇う側としてもブランクがない人の方を歓迎すると思います。

高齢者施設の求人ならいくらでもあるし労働条件も良かったのですが、それでも臨床に戻りたいと強く思っていたので、以前働いていた病院で働けないかと考えました。

何故こんなにも臨床にこだわっていたかと言うと、「ブランク期間を埋めなければ!」と考えていたからです。

「臨床こそ看護師の醍醐味」と思っていましたし、今はその考えは和らいでいますが、やりがいを一番感じる職場という思いに変わりはありません。

そういったわけで、まだ働いている友達にお願いして”出戻り”する意思を伝えてもらったら、病院側が快く受け入れてくれたので就活もなく仕事が決まりました。

退職時に「いつでも戻ってきていいよ。」とは言われていましたが、まさか本当に戻るとは思っていませんでした。

f:id:sachikofeliz:20200511221034j:plain

 

仕事に戻ってからの話

2018年3月から仕事に戻り、配属されたのは以前と違う病棟でした。

ユニフォームも以前と変わっていなかったので、同じものに袖を通すのは不思議な感覚です。

同期や仲のよい先輩、医師陣も一緒に働いたことがある人が多かったので人間関係には全く不安を感じなかったし、誰に会っても「あれ、戻ってきたの?」と言われるので毎回挨拶するのは少し手間でしたが、勝手知ったる場所で働けるのは単純にありがたかったです。

 出戻り勤務初日、リーダーさんがフォローという形でついてくれましたが、基本的には一人で受け持ちを担当しました。一年ぶりに仕事をしたその日は清拭をするのも、検温をするのも少し緊張したのを覚えています。

肝心の看護技術の方ですが、採血や点滴ルートの確保も毎日やっていたかのように普通に出来たし、膀胱留置カーテンも問題なく挿入出来たので一安心。

初日から「全然大丈夫そうだね。」とお墨付きを頂けました。

 私が配属されたのはメインが内分泌(糖尿病が多かった)と白内障手術目的の短期入院を受けいれている病棟だったので、点滴も少なければ介護度もそんなに高くありませんでした。

初めての疾患や検査、マニュアルの変更などもあるので確認する作業は必要でしたが、5日も過ぎると仕事の感覚も戻ってきました。

「思ったよりも全然大丈夫じゃん。」

 と思ったのが正直な感想です。

もちろん、同期や先輩を始めとするスタッフが気にかけてくれたり、新しく覚えることも少なかったため業務にだけフォーカスを置いて仕事を出来たのも大きいです。でも新しい人間関係に慣れたり、物品や検査室の場所を覚えたりすることはブランクに関係なく転職時には必要なことなので、やっぱり一番恐れていた看護技術の衰えを感じなかったことにはほっとしました。

 

ブランク明けに覚悟すべきこと

すぐに仕事には慣れたとはいっても、大変だなと思うこともありました。

【夜勤がツラい!】

 夜勤が辛かった。私が出戻った病棟は以前働いていた病棟よりも介護度は低く、夜勤の仕事量は格段に少なかった。それでも1年も規則正しい生活をしていたので夜働くこと自体がしんどく感じた。普通に読書出来るくらい落ち着いた日が多かったが、やっぱり夜は寝るものだと思った。

 

【腰が痛い!】

普通の20代であれば腰痛などは無縁。看護師に腰痛持ちが多いのは仕事上に行う動作のため。保清・体位変換・移乗など体を酷使しているなと感じた。 

 

【電カルの使い方を忘れる!】

ほぼ電子化されている病院だったので手書きカルテよりも手間は少ないと思うが入力作業が多過ぎる。覚えなおすまで地味に時間がかかる。

 

【新しい薬やジェネリックに戸惑う!】

1年もあると新薬やジェネリックが採用されていたり、薬の名前が結構変わっているので「これ何の薬?」ってなる。今日の治療薬は必需品。

 

 【業務のやり方に疑問!】

ずっと働いていると「これ無駄だな。」とか「何でこうやってるんだろう?」とは思いつつも、「ここはこうだから!」の一言で片付けられてしまいがち。「もっと楽な方法で働けばいいのに…。」って思ってしまった。

 

ブランク明けだからつらいというよりも、”看護師をしていると感じる大変なこと”をより強く感じるのだと思います。

正直に言って、「よくこんな大変な仕事を何の疑問も持たずにしていたな…。」と思いました。

毎日していれば慣れてしまうことも、離れている期間があると慣れはなくなってしまいます。でも完全に忘れてしまうわけではなくて体は覚えているもので、自分が思っていたよりもすぐに思い出すので心配は不要です。

f:id:sachikofeliz:20200509203020j:plain

 

考えてみて下さい。産休育休を取得する場合は、1年間以上の休暇(ブランク)は普通です。でも育休明けの人が仕事が出来るなくなっている(*技術的に)ことはほぼありません。

もちろん、卒1で辞めてしまったとなれば話は別ですが、数年看護師として働いた経験があるならばブランクを心配することは全く不要だと声を大にして言いたいです。

 もしも一定期間仕事を離れて挑戦したいことがあるならば、恐れずにどんどん挑戦してみてください。